CREATE OPERATOR CLASS name [ DEFAULT ] FOR TYPE data_type USING index_method [ FAMILY family_name ] AS { OPERATOR strategy_number operator_name [ ( op_type, op_type ) ] [ RECHECK ] | FUNCTION support_number [ ( op_type [ , op_type ] ) ] funcname ( argument_type [, ...] ) | STORAGE storage_type } [, ... ]
CREATE OPERATOR CLASSは新しい演算子クラスを作成します。 演算子クラスは、特定のデータ型がインデックスでどのように使用されるかを定義します。 演算子クラスにより、データ型およびインデックスメソッドの特定の役割もしくは"戦略"に、どの演算子を使用するかが指定されます。 また、インデックスの列に対して演算子クラスが選択される際、演算子クラスによってインデックスメソッドが使用するサポートプロシージャが指定されます。 演算子クラスで使用される全ての演算子および関数は、演算子クラスを作成できるようになる前に定義しておく必要があります。
スキーマ名が与えられている場合、その演算子クラスは指定されたスキーマで作成されます。 スキーマ名がなければ、演算子クラスは現在のスキーマで作成されます。 異なるインデックスメソッドに使用する場合のみ、同じスキーマ内の2つの演算子クラスに同じ名前を付けることができます。
演算子クラスは、それを定義したユーザが所有者となります。 現在、演算子クラスを作成するには、スーパーユーザである必要があります。 (誤った演算子クラスを定義すると、混乱の元となり、サーバクラッシュの原因とさえなり得るため、この制限が付けられています)。
現在、CREATE OPERATOR CLASSでは、インデックスメソッドに必要な全ての演算子および関数が演算子クラス定義に含まれているかどうか、また、演算子や関数の形式がそれ自身で整合性を持っているかを検査しません。 ユーザの責任において、有効な演算子クラスを定義してください。
関連する演算子クラスを演算子族にまとめることができます。 既存の演算子族に新しい演算子クラスを追加するためには、CREATE OPERATOR CLASSでFAMILYオプションを指定してください。 このオプションを指定しないと、新しい演算子クラスはそのクラスと同じ名前の演算子族内に置かれます(もしこの演算子族が存在しない場合は演算子族を作成します)。
詳細については項34.14を参照してください。
作成する演算子クラスの名前です。 演算子クラス名は、スキーマ修飾することができます。
DEFAULTを付けると、その演算子クラスが、そのデータ型のデフォルトのインデックス演算子クラスになります。 特定のデータ型およびインデックスメソッドのデフォルトにできる演算子クラスは1つのみです。
この演算子クラスを使用する列のデータ型です。
この演算子クラスを使用するインデックスメソッドの名前です。
新規作成クラスの追加先となる既存の演算子族の名前です。 指定されない場合、演算子クラスと同じ名前の演算子族が使用されます(存在しない場合は演算子族を作成します)。
演算子クラスに関連する演算子のインデックスメソッドの戦略番号です。
演算子クラスに関連する演算子の名前です(スキーマ修飾名でも可)。
OPERATOR句では、演算子の入力データ型、もしくは、左単項演算子か右単項演算子を表すNONEを指定します。 演算子クラスのデータ型と同じである通常の場合、入力データ型は省略可能です。
FUNCTION句では、関数の入力データ型(B-Treeおよびハッシュインデックス)またはクラスのデータ型(GINおよびGiSTインデックス)と異なる場合、関数がサポートする予定の演算対象データ型です。 これらのデフォルトは常に正確です。 このため、CREATE OPERATOR CLASSではFUNCTION句でop_typeを指定する必要はありません。 しかし、ALTER OPERATOR FAMILYの構文と比べ一貫性を持たせるために、このオプションが提供されています。
RECHECKは、インデックスが演算子に対して"損失の多い"状態であることを示します。 したがって、インデックスを使用して抽出された行がこの演算子を含む条件句を実際に満たしているかを検証するために、その行を再検査する必要があります。
演算子クラスに関連する関数用のインデックスメソッドのサポートプロシージャの番号です。
演算子クラス用のインデックスメソッドのサポートプロシージャとなる関数の名前です(スキーマ修飾名でも可)。
関数のパラメータのデータ型です。
インデックスに実際に格納されるデータ型です。 通常、このデータ型は列のデータ型と同じです。 しかし、異なるデータ型を許可するインデックスメソッドも存在します(現時点ではGINとGiST)。 インデックスメソッドが異なるデータ型の使用を許可していなければ、STORAGE句を指定してはいけません。
OPERATOR、FUNCTION、STORAGEは任意の順番で記述できます。
インデックス機構は、使用する前に関数に関するアクセス権限を検査しませんので、 関数や演算子を演算子クラスに含めることは、PUBLICに実行権限を与えることと同じです。 通常、演算子クラスで有用な種類の関数ではこれは問題になりません。
演算子はSQL関数で定義してはなりません。 SQL関数は呼び出し元の問い合わせにインライン化されることが多いので、オプティマイザでその問い合わせがインデックスに一致するかどうかを認識できなくなってしまうからです。
以下のコマンド例では、_int4データ型(int4の配列)のGiSTインデックス演算子クラスを定義しています。 この例の詳細については、contrib/intarray/を参照してください。
CREATE OPERATOR CLASS gist__int_ops DEFAULT FOR TYPE _int4 USING gist AS OPERATOR 3 &&, OPERATOR 6 = RECHECK, OPERATOR 7 @>, OPERATOR 8 <@, OPERATOR 20 @@ (_int4, query_int), FUNCTION 1 g_int_consistent (internal, _int4, int4), FUNCTION 2 g_int_union (bytea, internal), FUNCTION 3 g_int_compress (internal), FUNCTION 4 g_int_decompress (internal), FUNCTION 5 g_int_penalty (internal, internal, internal), FUNCTION 6 g_int_picksplit (internal, internal), FUNCTION 7 g_int_same (_int4, _int4, internal);