リリース日: 2008-09-22
このリリースは8.0.17に対し、各種の不具合を修正したものです。 8.0メジャーリリースにおける新機能については項E.58を参照してください。
8.0.Xからの移行ではダンプ/リストアは不要です。 しかし、8.0.6より前のバージョンからアップグレードする場合は、8.0.6のリリースノートを参照してください。
局所ロックのカウンタを32ビットから64ビットに広げました。(Tom)
これは、かなり長いトランザクションでカウンタがオーバーフローし、想定外の"すでに保持済のロックである"というエラーになるという報告に対応したものです。
INSERTまたはUPDATEで生成されるタプルが対象のテーブルの現在の行型に一致するか確認するために、エグゼキュータ起動の際の検査を追加しました。(Tom)
ALTER COLUMN TYPEの後にこれまでキャッシュしていた計画を再利用した場合、こうした状況が起こります。 データ破壊やその結果発生するクラッシュをこの検査により防ぎます。
64ビットプラットフォームで稼働している場合、日付時刻入力関数が正しく整数オーバーフローを検知できるよう修正しました。(Tom)
非常に長いログメッセージをsyslogに書き出す際の性能を向上しました。(Tom)
SELECT DISTINCT ON問い合わせに対するカーソルの後方スキャンにおける不具合を修正しました。(Tom)
プランナが論理型の結果を生成するGROUP BY式を、式の内容に関係なく、常に2つのグループになると推定することを修正しました。(Tom)
これにより、col IS NULLなどの特定の論理試験に対して、通常のGROUP BY推定より非常により良く精度が上がります。
Tcl 8.5で正しく動作するようPL/Tclを修正しました。 また、Tcl間でやりとりされるデータの符号化方式についてより注意を払うように修正しました。(Tom)
Python 2.5で動作するようPL/Pythonを修正しました。
これは、8.2の開発期間で行われた修正を後方に反映したものです。
pg_dumpおよびpg_restoreがSQLコマンドの送信に失敗した後に報告するエラーを改良しました。(Tom)
pg_ctlがrestartの間正しくpostmasterのコマンドライン引数を保持するように修正しました。(Bruce)
時間帯データファイルをtzdataリリース2008f(アルゼンチン、バハマ、ブラジル、モーリシャス、モロッコ、パキスタン、パレスチナ、パラグアイにおける夏時間規則の変更)まで更新しました。